瀬戸口 明久 教授 – Professor SETOGUCHI, Akihisa
瀬戸口 明久 教授 – Professor SETOGUCHI, Akihisa

- 学位
- 博士[文学](京都大学)
- 専門分野
- 科学史
- 研究テーマ
- 環境としての科学技術社会
環境としての科学技術社会
現代において、科学技術は人間を包みこむ巨大な環境となっている。 一般に科学とは自然についての知識であり、技術とは人間が自然に働きかけてものをつくることだと考えられてきた。 だが現代の科学技術は、もはやそのようなものではない。 私たちの身のまわりは、機械や化学物質などの人工物であふれかえっている。科学もまた、自然のあらゆる地点に設置された装置がはき出す膨大なデータから生まれる巨大な知識生産システムになっている。 それはヒトだけでなく地球上のあらゆる生物を、そして地球全体を包みこんでいる。こうしてつくられる科学技術社会とは、いかなる世界なのだろうか。 そこで自然と人間は、どのような関係をつくりあげているのだろうか。 さらにそのような世界において、人間とはどのような存在なのだろうか。 本研究ではこのような問いに、科学技術史に環境史の視点を導入することによって答えていきたい。